さようならハニフ1

〜松本電気鉄道ハニフ1 鉄道博物館へ〜

2007/3/21

松本電気鉄道新村車庫で大切に保存されてきたハニフ1が、さいたま市に建設される鉄道博物館(東日本鉄道文化財団)に収蔵されることになり、3月21日に引渡し式が行われ、トレーラーに載せられさいたまに向けて出発した。

明治37年製、甲武鉄道が製造した日本最古の電車で、国鉄に買収されデ963形968となる。大正時代に電装解除し客車化され、信濃鉄道(現大糸線)に払下げられロハフ1となっていたものを、大正11年6月に筑摩鉄道(現松本電気鉄道)が譲り受けた。筑摩鉄道では荷物室を設置しハニフ1として使用された。昭和23年頃に休車、昭和30年4月30日付で廃車となり、以後車庫にて保管されてきた。

いままでもイベントの際には公開されてきたが、鉄道博物館への寄贈が決まったことから「おわかれイベント」という形で昨年12月23日より一般公開が行われてきた。そして3月21日、贈呈式典が行われ、さいたまに向けて旅立っていった。

この日はいつもの保管庫の前ではなく、検修庫の前で公開された。

一般公開終了後、このように手押しで搬出位置まで移動。

ハニフ1の前で行われた贈呈式。

吊り上げ準備、台枠の下にH鋼を4本当てる。

吊り上げの為のフレームをハニフ1の上に。

H鋼にチェーンを掛ける。

吊り上げ準備完了。

吊り上げ開始、平行をチェック。

線路を離れ、トレーラーへ。

慎重に位置決め。

トレーラーの上に。

積込完了。

ラッピング開始。

丁寧に包んで行きます。

コレで完了かと思いきや。

2重目。

そして3重目、肩部にはパッドが当てられている。

この日の夜に新村車庫を出発、三才山〜碓氷バイパス経由で輸送されるとのこと。

鉄道博物館では復元の上展示される模様。どのような姿で展示されるのか、今から楽しみですね。

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